私たちの生活はますます便利になる一方で、飛び交う情報に振り回され、めまぐるしい変化に戸惑い、
ストレスや不調に悩む人も増えています。
便利になれば時間に余裕ができるはずが、かえって忙しさに追われ、自分自身がストレッサーになっていることさえ
気づかない場合も多いでしょう。
心にゆとりがないと、目の前の狭い範囲しか見えなくなってしまうのです。
心身のストレスを緩和し、ゆとりを取り戻すのに最適なのが「ヨガ・瞑想・呼吸法」です。
古代インドで発祥したといわれるヨガは、心身の調和を促す優れた健康法として現代まで伝承されてきました。
ヨガはサンスクリット語の「Yuj/ユジュ(牛馬にくびきを結びつける)」が語源で、「結合」を意味するようになりました。
気持ちが焦って走りすぎてしまったときには、ヨガをすることで心の手綱(たづな)をひき、
もう一度自分を客観的に見直すことができます。
つまり、自分の心と体をコントロールし、意識を変え、ほんとうの自分に出会うことを「ヨガ」と呼ぶのです。
ストレス解消や健康維持、ダイエットなどを目的にヨガを選んだ人もいるでしょう。
ヨガを深く学びたい人は「ウパニシャッド」や「ヨガスートラ」といったヨガに関する様々な文献をすでに読んでいるでしょう。
ヨガのポーズは、見様見真似ですぐにできます。
ヨガの知識は、本を読めば手に入れることができます。
入り口はそれでもよいのです。
しかし、それだけだと形だけのヨガで終わってしまいます。
ヨガは実践することで「行動する力」が養われていくものでもあります。
ヨガアーサナ(ポーズ)を行なうときの集中(緊張)、それをほどき、力を抜く休息(弛緩)を繰り返す中で、
交感神経と副交感神経が調整されていきます。
あわただ しくイライラしていた人は心が静まり、やる気が起きなかった人は、気力が回復します。
ヨガには即効性はありませんが、自分のペースで無理なく続けていくことで
自律神経の働きやホルモンバランスがよくなっていくのです。
健康な人はその維持や向上に。不調を感じている人は体調を整えるために。
体が硬いからできないと思っている人は柔らかくするために。
時間は無いのではなく、つくるものです。
手っ取り早さやスピード優先の現代だからこそ、あえて足を止め、
心のゆとりを取り戻すための時間を意識的につくることが大切なのです。
他人に見せるためではなく、自分のためのヨガを実践し、
心・体・精神(魂)のバランスのとれた自分を目指しましょう!
メッセージバックナンバー